連休終った4日目、やっぱり。。と予想していた事が起きました。昼間も夜中も次々と来る「高熱が出た」、「喉が痛い」、「下痢をしているから診てほしい」というメッセージです。子供から大人からコロナの疑いを心配している患者さん達にオンライン診察、薬配達、PCR検査予約とバタバタ休む暇もなく対応してもう心身ヘトヘトです。 結果日本人コロナ陽性患者さんが今の時点で三人も出ています これからこの患者さん達の毎日のモニタリングが14日間続きます。最初は軽そうに見えて急変する危険なコロナ、一寸の隙も許せません。大学教授でベテランの平田先生と坂野先生がいるから助かっていますけど、コロナ専門医とも言える内村先生(自宅療養中)が不在という打撃の中の診療です。
ブラジルはワクチン普及で安心したせいかコロナは終わったと浮かれ気味です。ブラジル人はアメリカかぶれですから、なんでもあちらの真似をします。ワクチンを打ったらマスクを使わなくても良いという何も根拠のないこともアメリカ人がしてるならすぐに真似ます。(そもそも100%効くワクチンは存在していないです)。
日本人の駐在員の方々も最初は慎重に行動していても周りを見てだんだんと「かかって死んだのはお手伝いさんやモトリスタさんの家族で直接関係ないから」「日本人同士だったら大丈夫」と会食、連休旅行になんと子供の合宿にまで参加しています!合宿でコロナにうつるのは寝起きを一緒にするルームメイトだけではありません。マスクを外しておしゃべりをしながら食べる食堂でも、コンタクトスポーツ(汗)でもうつります。マスクしてシャワー浴びますか?バスルームでも当然うつります。結局もし一人に疑いがあったら参加全員、及び家族全員隔離しなければいけません。 誰もかかっていなかったら運が良かったと喜ぶべきですがいつも運が良いとは限らないです。 うつっても子供だから軽くて大丈夫と言っても子供が家庭に、プレジオ(マンション)にウイルスを持ち運んでしまいます。うつされた大人は「一体どこでうつったのかわからない」と首を傾げています。 たまには子供に遊ばせないと可哀想だからとは常套句ですが、お父さん、お母さんが重症化したり、不運にして亡くなったらもっと可哀想ではないでしょうか? 最近はコロナ変異種で多くの30、40代の若く持病なしの層の死亡者も増えています。 1年半外出を控えて頑張ってきてるのですから後もう少しの辛抱です。何も永遠に続くわけではありません。 サンパウロでは9月には18歳以上対象のワクチン接種が始まります。人口の7割にワクチンが行き渡ったら元通りの生活に戻れます。これはどの感染病でも同じことです。ワクチンはブラジルでは100年前から実行されて有無を言わせない効果を出しているのですが何故か最近ワクチンまでも受ける、受けないで議論されています。これも「受けないことを選択する権利」などとひねくった論理(アメリカの若いお母さん達の間で起きている運動)が影響しているようです。問題は子供の受ける権利を勝手に取ってしまって子どもが感染病にかかり一生障害者になったり、不運にして死亡してしまうことですね。
Comments