ブラジルにもいろいろあるコロナウイルス検査、それぞれ役割があります。
* PCR検査:polymerase chain reaction DNAサンプルの特定領域を数百万〜数十億倍に増幅させる反応または技術。高い正確性です。 当クリニックでは外部委託で検査結果が出るのに平均24時間かかります。 症状後出てから4日目が正解性が高いです。 主に渡航の際の条件として使われます。
* 遺伝子検査 ID NOW:等温核酸増幅技術: SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)核酸検出 既に米国では、A型とB型のインフルエンザ、A群連鎖球菌、呼吸器多核体ウイルス(RSV)の検査に用いられている。 当クリニックでは外部委託で検査結果が出るのに平均3時間かかります。 症状が出てから3-8日目が正解性が高いです。 スピーディーに、PCR検査とほぼ同じ正確性で結果が出るので当クリニックでは診断の追加検査に、治療方向の指示にと積極的に使っています。
* 抗原検査: 抗原検査は新型コロナウイルスに対する抗体を用いて抗原を見つける検査です(抗体と言うものは、抗原に接すると抗原抗体反応で強力につきます)。PCRと違って標的を増幅させることは出来ません。検出にはより多くのウイルスが必要であり、PCRに比べて感度が劣り、偽陰性が多くなります。サンパウロの薬局のスピード検査、市販のキットは大抵これですが、正確性はたった3割程度です。当クリニックとしてはお勧めしていません。
* 抗体検査 ウイルスに感染してから最低10日後、ワクチンを打ってから最低1ヵ月後に身体に免疫がついたかを診るテストです。 ウイルスにかかっている間にこの検査をしてもまだ免疫がついていませんので陰性となります。
注1。いずれの検査も陽性判定はウイルス陽性ですが、陰性は必ずしもウイルスの存在を否定するものではありません。検査の限界を見極めて手洗い消毒・マスク使用・行動範囲を定めるなど予防に努めましょう。
注2。受けるタイミングは医師に指導してもらいましょう。
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