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PCR検査ついて大きな誤解があります!

最近PCR検査が陰性だと飛行機に乗れる、ゴルフに参加出来る、会社に戻れるといわば陰性バッジをもらえるように様に医師の指示もなく検査が行われていますが、実は全く無意味な事です。

もともと検査とは本来、ある疾患の可能性を高くしたり低くしたりするComplementary Examですので診断に寄与しないのであれば検査の意味を達していません。PCR検査の本来の目的は疫学(Epidemiology)で、個人ではなく集団を対象として病気(疾病)の発生原因や流行状態を調べて、予防法を練るものなのです。 良くあるスピード検査キットにも「リスク判定は、いかなる意味でも診断や医行為を行うものではありません」とはっきり書いてあります。

更に信憑性ですが、病気があれば、100%陽性、なければ100%陰性となる検査が理想ですが、現在、そのような臨床検査は存在しません。 日本の医師会でも説明しています(もちろんブラジルもですが日本語なので下記)

陰性であっても新型コロナではないとは言えないので、一般人が医師の指導も無く行うと: ・陰性という結果に安心して外出した人が周囲に広げる可能性がある。 ・陽性で既に感染期間は過ぎていても無意味に隔離される。 ・医療機関の負担を増やす可能性がある  といろいろ問題が生じます。

極め付けは、コロナは症状が出るのに数日かかります。例えば飛行機に乗る前に陰性でも着いてから数日後陽性になる事があるので飛行機の中ではまず周りのみんなが偽りの陰性であるかもと疑うことになります。N95のマスクを長時間、始終付けておくのは実際無理な話です。私だったら2時間も我慢出来ません。

PCR検査を医師の指導の元でやるとしても確かな検査機関(ラボラトリー)で行いましょう。 当医院の内村先生も平田先生もブラジルの薬局のスピードテストはお金を捨てるような物と言っています。なんと信憑性が3割以下というテストです。ちゃんと結果を政府の調査機関に登録したらざっくり統計に貢献するかも知れません。それくらいです、役目は。 更に薬局ではいろいろテストがあるのでPCR検査を受けたと思って実は免疫テストを受け、その複雑な結果診断に混乱している人を多く見かけます。 免疫テストで陽性が出たら病気になったのを全く気が付かなく自然に免疫がついていたのでラッキー!と喜ぶわけですが、その免疫もどれくらい長くついているのかわからないので、予防対策は続けて取らなければいけません。 今年インフルエンザにかかっても来年にはその免疫がなくなり再度新しいインフルエンザにかかる事と同じです。 インフルエンザも麻疹もどの病気でもいちいち免疫が付いたかどうかなんて検査しませんよね。

PCR検査はいわば流行りのトレンドで去年入口でインチキっぽい体温計で熱測っていたガードマンさんと同じでもう少し経てば忘れられるのでしょう。体温測っていた当時は「熱出している人がニコニコ外出しないでしょう!」とイライラした私。そんなことでいちいち怒っていたらいけませんね〜と反省。 コロナは人間の集団心理を操る病気と再意識したこのごろです。


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